帰宅、レコード&ビール。BIG YOUTH/SCREAMING TARGET

2006年08月21日

BITTY McLEAN/WALK AWAY FROM LOVE

■前回も触れた「WALK AWAY FROM LOVE」。いい曲、いい歌なわけで。それで、繰り返しになってしまうけど、この曲はアルトン・エリス1967年の「ROCK STEDY」のオケで歌ってる。つまり「ROCK STEDY」のトラックの上でまったく別のメロディーを歌ってる。それだけならとくにどうということはないんだけど、これの面白いというか凄いのは、「WALK AWAY FROM LOVE」って曲が昔のオケに合わせて新しく創った歌ではない、というところ。

■「WALK AWAY FROM LOVE」はこれまた“在った曲”で、モータウンのグループ、テンプテーションズ(THE TEMPTATIONS)のリード・ヴォーカルだったデヴィッド・ラフィン(DAVID RUFFIN)がテンプス脱退の後、ソロ時代にヒットさせた歌なんですよね。邦題が「愛からのがれて」。たぶん70年代中頃。ヴァン・マッコイ(VAN McCOY:スタイリスティックスなどを手がけた)と組んだ作品ということで、もろそんな感じのディスコ・ナンバー。

■ややこしくて楽しい! 在った歌のオケに別の曲のメロディーをのせる、それもまるごと。まあ「ROCK STEDY」のオケはそのまま使ってるわけじゃないけど。それにしても面白い。

■ビティ・マクリーンのこのアルバム「ON BOND STREET」ではこれと同じようなことを他にもやってる。9曲目の「MAKE IT WITH YOU」はテクニークス(THE TECHNIQUES)の「THE QUEEN MAJESTY」トラックを使っていて、これはインプレッションズ(THE IMPRESSIONS)の「MINSTREL AND QUEEN」のカヴァーなんだけど、そこにビティはブレッド(BREAD)の「MAKE IT WITH YOU」をのせてしまった。凄すぎる・・・。それから11曲目「CRUISIN'」はスモーキー・ロビンソンのヒット曲だけど、これも「LONELY STREET」という曲のトラックを使ってるらしい。この「LONELY STREET」は聴いたことがないのでわからない。

■ありゃ。補足するつもりが長くなってしまった。

YOU TUBE ----- BITTY McLEAN/WALK AWAY FROM LOVE








sika_50_50 at 00:26│Comments(2)TrackBack(1)このエントリーをはてなブックマークに追加 Reggae | Soul,R&B

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1. David Ruffin/Who I Am  [ 真夜中のSong Book ]   2008年11月30日 07:01
■しかしヴァン・マッコイ(Van McCoy)がからむと全部このリズム、 “バスドラ4発目の裏にタム1発” なのかな(笑)。そうじゃないのは9曲中1曲だけ、だった気がする。ワンウェイか。それも1人で。もうちょっと何か変えてもいいのでは...

この記事へのコメント

1. Posted by mililie   2006年08月22日 00:08
へえ〜おもしろい!
歌いまわしがうまいのか?合いそうなオケ探しが得意なのか?とにかく器用ですねー♪
2. Posted by sika_50   2006年08月22日 01:05
>mililieさん
こんばんは。
「MAKE IT WITH YOU」などは元の歌と比べるとコードに対してメロディー(歌)のすわりが悪くなっていて、そこがとてもよかったりするんです(笑)
機会があったらぜひ聴きくらべてみて下さい。
あ、そんな仕掛けは置いといても素晴らしいアルバムですよこれ。

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