2008年04月11日
BOB & MARCIA/YOUNG GIFTED AND BLACK
■ジャケット写真の仲むつまじいお二人、ボブ・アンディとマーシャ・グリフィス(BOB ANDY AND MARCIA GRIFFITHS)のアルバム「YOUNG GIFTED AND BLACK」。とくにマーシャ・グリフィスのこの笑顔ね。こうも幸せそうに撮られたジャケットもなかなかないんでないの?
■音のほうもそんな幸福感がたっぷり詰め込まれていて、仲良しならではの雰囲気。でもこのアルバムのすごくいいのは甘さでベタベタしすぎてないことだ。そのへんのバランスが絶妙。アシュフォード&シンプソン(ASHFORD & SIMPSON)の曲を2曲(「AIN'T NOTHING BUT THE REAL THING」、「ONION SONG」)も演ってるんだけど、アシュフォード&シンプソン本人たちが歌うと凄いからね…。初めて映像つきで聴いたときはちょっと、あまりの濃さに唖然としたおぼえがある。もっともボブ&マーシャが聴いたのはマーヴィン・ゲイ&タミー・テレル(MARVIN GAYE & TAMMI TERRELL)のヴァージョンなんだろう。「ONION SONG」なんかはマーヴィン&タミーより大人っぽい感じ。これはこれでなかなかどうしてどうもこうも僕は好きです。
■順序逆さになったけど、1曲目がアルバム・タイトルにもなってるニーナ・シモン(NINA SIMON)のカヴァー「YOUNG GIFTED AND BLACK」。白人層をも非常に意識した、迎合的とも言えるモータウンのヒット・ナンバーと同じアルバムに入ってるのが凄い気もするが、そんなこたあかまわないんだよ、という姿勢はいかにもジャマイカ的。HARRY Jならではのストリングスが美しく、聴いていて心がはずむ。どういうわけかマーシャじゃなくてボブ・アンディの声がニーナ・シモンに似てる。面白い。
BOB & MARCIA/YOUNG GIFTED AND BLACK
NINA SIMONE/TO BE YOUNG, GIFTED AND BLACK
■オリジナル曲は1曲か2曲。1曲記載ないので不明。なんだかびっくりするのはUKソフト・ロックのブラザーフッド・オブ・マン(BROTHERHOOD OF MAN)の曲「UNITED WE STAND」。特別理由はないけれどびっくり。こんないい曲だったかな、と思ったが、やっぱりオリジナルもよかった。ディラン(BOB DYLAN)の「IT AIN'T ME BABE」もいい。BABEがBABYになってるとこも含めていい。ポール・サイモン(PAUL SIMON)の曲も演ってるけど、ポール・サイモン全然知らないので比較しようがない。でもいい曲だ「KEEP THE CUSTOMERS SATISFIED」。
MARVIN GAYE & TAMMI TERRELL/AIN'T NOTHING BUT THE REAL THING
BROTHERHOOD OF MAN/UNITED WE STAND
BOB DYLAN/IT AIN'T ME BABE
■話は違うんだけど、やっと「ベース・カルチャー」読み始めた。リー・ペリーのあれとどっちからいこうか迷ったが、「ベース・カルチャー」からにした。理由は、なんとなく。読み出したばかりだけど、かなり面白い!
--- 追記 ---
■ネットをうろうろしていてわかった、ちょっとびっくりの事実。このBOB & MARCIAのアルバム「YOUNG GIFTED AND BLACK」、なんとアメリカでもリリースされていて、それもMOTOWN系のレーベルであるTAMLAからだった。ジャケット写真は差し替えられている。さらに、どうやら同レーベルからは7インチも出ていたようだ。side Aが「YOUNG GIFTED AND BLACK」、Bが「PEACE OF MINE」。TAMLAで出したなんて、どんな経緯だったのだろうか。そんな話、たぶん一生わからないんだろうな…。しかしMOTOWNの曲が2曲あるにもかかわらず、両方避けてのシングル・カットなんだな。
TAMLA盤
↓
http://motowncity.blogspot.com/2008/02/bob-marcia-young-gifted-and-black-lost.html
↓
--- さらに追記 ---(2008、9/14)
上のURLはもう表示されてません。
が、“世界最高のスカ本”「BLUE BEAT BOP!」に載ってましたね。最近気づきました…。p.145、ハリー・ジョンソンのところです。
■音のほうもそんな幸福感がたっぷり詰め込まれていて、仲良しならではの雰囲気。でもこのアルバムのすごくいいのは甘さでベタベタしすぎてないことだ。そのへんのバランスが絶妙。アシュフォード&シンプソン(ASHFORD & SIMPSON)の曲を2曲(「AIN'T NOTHING BUT THE REAL THING」、「ONION SONG」)も演ってるんだけど、アシュフォード&シンプソン本人たちが歌うと凄いからね…。初めて映像つきで聴いたときはちょっと、あまりの濃さに唖然としたおぼえがある。もっともボブ&マーシャが聴いたのはマーヴィン・ゲイ&タミー・テレル(MARVIN GAYE & TAMMI TERRELL)のヴァージョンなんだろう。「ONION SONG」なんかはマーヴィン&タミーより大人っぽい感じ。これはこれでなかなかどうしてどうもこうも僕は好きです。
■順序逆さになったけど、1曲目がアルバム・タイトルにもなってるニーナ・シモン(NINA SIMON)のカヴァー「YOUNG GIFTED AND BLACK」。白人層をも非常に意識した、迎合的とも言えるモータウンのヒット・ナンバーと同じアルバムに入ってるのが凄い気もするが、そんなこたあかまわないんだよ、という姿勢はいかにもジャマイカ的。HARRY Jならではのストリングスが美しく、聴いていて心がはずむ。どういうわけかマーシャじゃなくてボブ・アンディの声がニーナ・シモンに似てる。面白い。
BOB & MARCIA/YOUNG GIFTED AND BLACK
NINA SIMONE/TO BE YOUNG, GIFTED AND BLACK
■オリジナル曲は1曲か2曲。1曲記載ないので不明。なんだかびっくりするのはUKソフト・ロックのブラザーフッド・オブ・マン(BROTHERHOOD OF MAN)の曲「UNITED WE STAND」。特別理由はないけれどびっくり。こんないい曲だったかな、と思ったが、やっぱりオリジナルもよかった。ディラン(BOB DYLAN)の「IT AIN'T ME BABE」もいい。BABEがBABYになってるとこも含めていい。ポール・サイモン(PAUL SIMON)の曲も演ってるけど、ポール・サイモン全然知らないので比較しようがない。でもいい曲だ「KEEP THE CUSTOMERS SATISFIED」。
MARVIN GAYE & TAMMI TERRELL/AIN'T NOTHING BUT THE REAL THING
BROTHERHOOD OF MAN/UNITED WE STAND
BOB DYLAN/IT AIN'T ME BABE
■話は違うんだけど、やっと「ベース・カルチャー」読み始めた。リー・ペリーのあれとどっちからいこうか迷ったが、「ベース・カルチャー」からにした。理由は、なんとなく。読み出したばかりだけど、かなり面白い!
--- 追記 ---
■ネットをうろうろしていてわかった、ちょっとびっくりの事実。このBOB & MARCIAのアルバム「YOUNG GIFTED AND BLACK」、なんとアメリカでもリリースされていて、それもMOTOWN系のレーベルであるTAMLAからだった。ジャケット写真は差し替えられている。さらに、どうやら同レーベルからは7インチも出ていたようだ。side Aが「YOUNG GIFTED AND BLACK」、Bが「PEACE OF MINE」。TAMLAで出したなんて、どんな経緯だったのだろうか。そんな話、たぶん一生わからないんだろうな…。しかしMOTOWNの曲が2曲あるにもかかわらず、両方避けてのシングル・カットなんだな。
TAMLA盤
↓
http://motowncity.blogspot.com/2008/02/bob-marcia-young-gifted-and-black-lost.html
↓
--- さらに追記 ---(2008、9/14)
上のURLはもう表示されてません。
が、“世界最高のスカ本”「BLUE BEAT BOP!」に載ってましたね。最近気づきました…。p.145、ハリー・ジョンソンのところです。
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この記事へのコメント
1. Posted by KENSUKE 2008年04月12日 00:10
このアルバム探してます!!いいなー
僕は今日ソングブック聴いてました。
僕は今日ソングブック聴いてました。
2. Posted by sika_50 2008年04月12日 00:54
>KENSUKEさん
そう言えばあんまり出会わないような…。おかしいですね。なくはないんでしょうが。
「SONGBOOK」いいですね、で、僕も聴こうと思って探したんですが出てこないのなんのって。観念して「REALLY TOGETHER(KEMAR)」聴いてます
そう言えばあんまり出会わないような…。おかしいですね。なくはないんでしょうが。
「SONGBOOK」いいですね、で、僕も聴こうと思って探したんですが出てこないのなんのって。観念して「REALLY TOGETHER(KEMAR)」聴いてます