ジョー山中＆ザ・ウェイラーズ／レゲエ・ヴァイブレーション

■いよいよ蒸し暑く、夏っぽくなってきた。PCの熱もあって、暑くて暑くて。そんな中でジョー山中1982年作の熱いアルバム「レゲエ・ヴァイブレーション」。見てのとおり“＆ザ・ウェイラーズ”なんである。JUNIOR MARVIN（G）、 ASTON“FAMILY MAN”BARRETT（B）、 CARLTON“CARLY”BARRETT（Dr）、 WIRE LINDO（Key）、 ALVIN“SEECO”PATTERSON（Per）らのサポートを受けてキングストンのTUFF GONGでレコーディングした、とのこと。

■特別に光る曲があるとは思わないけれど、全体としては悪くない。微妙な言い方だが。アルバム・タイトル曲のハードな「REGGAE VIBRATION」などかなりいい。“キメ”のフレーズに時代を感じて、なるほどなー、と思ったり。バックの音がも少し前に出てたら、とか、も少し低音効いてたら、とか。注文もあったり。

■とはいえ、ジョー山中の歌もウェイラーズのバッキングもそれぞれやっぱりいいのだ。ウェイラーズがいいなんてワザワザ何言ってんの？　な話かもしれないが、ジョー山中だってなかなかどうして。まあもともと僕はジョー山中好きなんだけどね。珍しくもなく、「人間の証明」の頃から。この人はスローな曲のほうが良さが出る感じがするな。それから久々にこのアルバム聴いて、ジョー山中とリンカン・トンプソン（PRINCE LINCOLN THOMPSON）、ちょっと歌い方が似てるということに気がついた。

■そういえば、あれは自分が小学生の頃だったろうか。マスコミの集団に追われ不機嫌な表情のジョー山中をテレビで見た記憶がある。ガンジャ問題だったですね。でまあマスコミがしつこいわけです。ぞろぞろと追いかけてくる。ジョー山中は不快な表情をしながらも、堂々と歩いてた。あんまり執拗なんで“仕方ねえ”と思ったのかどうか、一言だけ発しましたね。 “眠い” って。何だか凄いと思ったもんです。子供ながらに。


このアルバムに収録されている曲は聴けませんが、YOU TUBEにこの時期（よりちょっと後）のものと思われる映像が。あるうちに観ましょう。ベース弾いてるの、ASTON BARRETTかなあ。




おまけ。「人間の証明のテーマ」

Comments

1. Posted by FLOWER TRAVELLIN' BAND is Rockin' Treasure.   2008年07月05日 01:00

拝読させていただきました。

もし機会があれば…
『証：ジョー山中著』をお薦めします。

"掘り下げると見える面白さ"

が増すかもしれません。

ちなみに…
ジョーは今年、ウェイラーズと久々のレコーディング。同時に、スライ＆ロビーともレコーディング予定しています。御参考まで。

2. Posted by sika_50   2008年07月05日 14:46

＞FLOWERさん
はじめまして。
「証」のことは知りませんでした。面白そうですが絶版状態みたいですね。古本屋では気にして見てみます。

教えて頂いたウェイラーズ・スラロビの件は知っていました。楽しみです！

3. Posted by FLOWER TRAVELLIN' BAND is Rockin' Treasure.   2008年10月30日 19:59

ご無沙汰です（笑）
ふと、書き忘れたことを思い出したので…。


＞そういえば、あれは自分が小学生の頃だったろうか。マスコミの集団に追われ不機嫌な表情のジョー山中をテレビで見た記憶がある。ガンジャ問題だったですね。でまあマスコミがしつこいわけです。ぞろぞろと追いかけてくる。ジョー山中は不快な表情をしながらも、堂々と歩いてた。あんまり執拗なんで“仕方ねえ”と思ったのかどうか、一言だけ発しましたね。 “眠い” って。何だか凄いと思ったもんです。子供ながらに。

…“眠い”と呟いた？印象より、「うるせえな、この野郎！」(お前らに迷惑かけたか？：的な意だったと)の方を強く覚えています（笑）

気の強さは、今も変わりありませんが（笑）

4. Posted by sika_50   2008年10月30日 23:23

＞FLOWERさん
どうも、いらっしゃいませ。

“眠い”という台詞から受けた印象は、まさにFLOWERさんのそれと同様でしたよ。その意味で書いてます。なにぶん子供でしたからその時に感じた迫力を言語化はできませんでしたが、凄みがありましたね。

あの映像はもう見る機会ないのかもしれません。