マーヴィン・ゲイ

2010年03月06日

Marvin Gaye & Tammi Terrell/United

united 1Side 1
1. Ain't No Mountain High Enough
2. You Got What It Takes
3. If I Could Build My Whole World Around You
4. Somethin' Stupid
5. Your Precious Love
6. Hold Me Oh My Darling

Side 2
1. Two Can Have a Party
2. Little Ole Boy, Little Ole Girl
3. If This World Were Mine
4. Sad Wedding
5. Give a Little Love
6. Oh How I Miss You

united 2■マーヴィン・ゲイとタミー・テレル、1967年のアルバム「United」。暗さのないマーヴィンはマーヴィンじゃない。と、言いたいところだが、これには敵わない。歯の浮くような言葉に興がさめないのは曲がいいだけじゃない、タミー・テレルとの相性がとにかくいい、それがあるんだろう。正気になる隙がないというか、力で押し切られてしまう。まだ聴いてなくて、これから「Ain't No Mountain High Enough」聴くというひとの体験するであろうメクルメク幸福感を想像するとちょっとニヤけてしまう。

■「Ain't No Mountain High Enough」がアシュフォード&シンプソン(Ashford & Simpson)作なのは未だに違和感がある。「Your Precious Love」は “らしい” と思うのだが。と言われても本人達も困るとは思うのだが。どちらも、目を閉じただけでなく、瞼をおさえてク〜と唸りたくなるほどの美曲。スローな「If This World Were Mine」はマーヴィン作。後のアルバム「Let's Get It On」、「Midnight Love」につながる気配が出てきている。アレンジ変えたらどちらに入れてもいい曲になる。「If I Could Build My Whole World Around You」は甘過ぎないところがまたいいんだが、これ、スリム・スミス(Slim Smith)の「Build My World Around You」の元らしいと知ったのはごく最近。



You Tube --- Marvin Gaye & Tammi Terrell/Ain't No Mountain High Enough

こんなに予定調和的なのに、何度も聴いてるのにどーしてもこみ上げてしまう曲も珍しい…。



You Tube --- Amy Winehouse/Tears Dry On Their Own

Ain't No Mountain High Enoughリディムの傑作!



You Tube --- Diana Ross/Ain't No Mountain High Enough(Alternate Mix)




Slim Smith/Early Days



ツイートしてたりヽ( ´ー`)ノ

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sika_50_50 at 17:31|PermalinkComments(0)TrackBack(0)このエントリーをはてなブックマークに追加

2009年06月20日

James Taylor/Gorilla

gorillaSide 1
1. Mexico
2. Music
3. How Sweet It Is (To Be Loved By You)
4. Wandering
5. Gorilla
6. You Make It Easy

Side 2
1. I Was A Fool To Care
2. Lighthouse
3. Angry Blues
4. Love Songs
5. Sarah Maria


■詳細はなにがあれなので書かないが、数ヶ月ぶりに求人広告を出したんだが、応募の多いこと多いこと。その、数ヶ月前のときはこれが全然反応がなくて誰がどうと悩むこともできなかったのに。(某求人誌営業)Y君の“あのときと違うと思いますよ〜”という予言どおりになった。不景気で、というなら前回求人したときだって不景気だったはずなんだが、やはりリーマンショック以降はレベルが違うということか。希望者殺到なのはありがたいけど、この一週間、連日の面接に少々疲れ気味だ。

■今週はジェイムス・テイラーの「Gorilla」ばかり聴いていた。1975年のアルバム。へたり気味なときにジェイムス・テイラーはよく効く。効き過ぎるくらい効く。カラッと乾いているのにしっとり沁みる。それにしてもこんな美声で歌が上手くていい曲書けて、カヴァーを演ってもセンスが光るってんだから天才呼ばわりしたいでしょう。「Mexico」は先に他の編集盤で聴いていて、それ以来大好きな1曲。まあどの曲もいいので、聴いてない人は早く聴いてくださいということに尽きるんだが、強いて言えば「I Was A Fool To Care」、この曲の良さったらば、やはり聴いてない人はさっさと聴いてくださいということに尽きる(笑) ちなみにアコーディオン弾いてるのはニック・デカロ(Nick DeCaro)先生です。先生といえば案の定、このアルバムのストリングス・アレンジを担当しています。他のゲストでは「Angry Blues」でのローウェル・ジョージ(Lowell George)が異様な存在感を放っていて。このひとのスライド・ギターは…。遠くからヒイィィーーーーーンと近づく一音にザワザワッとなってしまう。何度聴いても。


You Tube --- James Taylor/I Was A Fool To Care



You Tube --- James Taylor/How Sweet It Is (To Be Loved By You)



You Tube --- Marvin Gaye/How Sweet It Is (To Be Loved By You)



■今日は同居人の希望で午後から映画「スター・トレック」観に行く予定。といってもトレッキーなのは僕なんだが。。。




sika_50_50 at 12:00|PermalinkComments(6)TrackBack(0)このエントリーをはてなブックマークに追加

2009年05月29日

Divided Soul

マーヴィン・ゲイ物語 引き裂かれたソウル (P-Vine Books)


■デイヴィッド・リッツ(David Ritz)著、「Divided Soul」が読めるようになろうとは…。原著が出てからあまりにも時間が経っているので、翻訳されるなんてもう考えることもなくなっていた。つまり諦めていた。なんだか手に持っただけで感慨無量だ。ちょっと、生きててよかった感あり。吉岡正晴さん、ブルース・インターアクションズさん、ありがとう。じっくり読ませてもらいます。


「マーヴィン・ゲイ物語〜引き裂かれたソウル」
デイヴィッド・リッツ (著), 吉岡正晴 (翻訳)
出版 - ブルース・インターアクションズ





sika_50_50 at 21:20|PermalinkComments(0)TrackBack(0)このエントリーをはてなブックマークに追加

2008年01月29日

MARVIN GAYE/HERE,MY DEAR (EXPANDED EDITION)

■「WHAT'S GOIN' ON」以後のマーヴィンのアルバムの中ではあまり評判のよくないこの作品、1978年の「HERE,MY DEAR」。当時マーヴィンは妻のアンナ・ゴーディ(ANNA GORDY *モータウンの創始者ベリー・ゴーディの姉)との離婚で慰謝料を用意しなければならない状況にあった。1976年の前作「I WANT YOU」からアルバムを出していなかったマーヴィンは、慰謝料捻出のためというあまりに現実的な理由でこれをこしらえた。方法は非現実的な気がするけれど(笑) でもそれができてしまうところが非凡。ある意味豪快な話とも思えてしまうのだが、マーヴィン自身はそれは相当面白くない気持ちだったろう。想像に難くない。

■しかしアルバムのテーマ、中味まで“自身の離婚”にしてしまうというのはどうも凄い。事情がどうであるにせよ、他のテーマを選ぶことだってできただろうに、と凡人(僕)は思うのである。何やかんやのドロドロを歌にした、それも14曲入り2枚組みLPというヴォリュームで。モチベーションにも色々あるだろうが、ネガティブなパワーでこれほどとは。余程の怒りだったのかと思ったりする。

■そのような経緯でできた「HERE,MY DEAR」は、先に書いたように評判はあまりよくなかった。ドロドロなその内容のみならず、音楽的にも批判が多かったらしい。散漫だとか、単調だとか、独創性がないだとか。まあ少しはわかる気もする。皆ドロドロな内容に辟易したのかもしれない。けれどもドロドロに関しては僕の場合、語学能力の乏しさが幸いして、直撃を免れる(笑)なので労せずして“音”に集中できる。詞ではなく、曲については思うに「WHAT'S〜」や「LET'S〜」を生み出したマーヴィンに対する特別で過剰な期待があったのではないだろうか。そりゃあ、あの「WHAT'S〜」と比べたら…。まあ音楽の良い悪いなど、誰かに決められるものでないし、よくないと思う人を説き伏せられるものでもないし説き伏せる意味もないのだが。ただ、たとえば無名の新人がこれを作ったとしたらどうだろう? 驚かないでいられるだろうか。“独創性がない”などと言っていられるだろうか。なんてね。

■いや、たとえ話を用意するまでもないのだ本当は。この狂気じみたメロウネスに打たれないなんて、1978年頃の若者及び年をとった若者たちってのは何か変わった我慢比べでもしていたのだろうか。いや、だからたとえ話はもういい。あんまりうまくないし。しかし。狂気じみたメロウネス…。案外マーヴィン・ゲイの本質かもしれない。いま書いていてそう思った。

■時は流れて2008年。いつ頃からなのか知らないが、「HERE,MY DEAR」の評価が高まっているとか。その流れでか、ついにデラックスものとして目出度くリイシューとあいなった。僕は“デラックスエディション”等の蔵出し追加ものに対してはどうも喜べなくなっていた。「WHAT'S〜」、「LET'S〜」、「I WANT YOU」と“デラックスエディション”を聴いたが、あまりいいとは思えなかったから。ライブ音源はまだいいが、デモや不採用にされたテイクはだいたいそれ相応のものでしかなかった。しかし。ややこしいことを言うようだけれど、僕がいちばん待ち望んでいたのはこの「HERE,MY DEAR」の“デラックスエディション”だった。「HERE,MY DEAR」では前3作にはなかったような意外にも思えるやり方がいくつもなされている(と思う)。それらは少しラフだったりもするが、ラフなだけに何かコンポーザーとしてのマーヴィンの秘密を垣間見たような感じがするのだ。そんな「HERE,MY DEAR」の未発表音源が聴けたら、どんなに面白いだろうかと。そしてついにこれ、EXPANDED EDITIONのリリース!! それを知ったときは本当にうれしかった。が、何で知ったかはすっかり忘れた。

■しかも。僕は「HERE,MY DEAR EXPANDED EDITION」を勝手にいつものDELUX EDITIONだと思っていた。が、それは違った。オリジナル・アルバム音源+蔵出し音源ではなかったのである。蔵出しは蔵出しなのだが全てリミックスされていた…。落胆。そんなもの望んでないのに、と。こういう企画--よくあるトリビュートものとか--で実際よかったと思ったことがあまりない。駄目だろうな。とは思ったものの一応買う。聴かないわけにはいかない。ということでつい先日、入荷した日に購入。聴いた。


MARVIN GAYE/HERE,MY DEAR (EXPANDED EDITION)


Disc 1
1. HERE, MY DEAR
2. I MET A LITTLE GIRL
3. WHEN DID YOU STOP LOVING ME, WHEN DID I STOP LOVING YOU
4. ANGER
5. IS THAT ENOUGH
6. EVERYBODY NEEDS LOVE
7. TIME TO GET IT TOGETHER
8. SPARROW
9. ANNA'S SONG
10. WHEN DID YOU STOP LOVING ME, WHEN DID I STOP LOVING YOU (Instrumental)
11. A FUNKY SPACE REINCARNATION
12. YOU CAN LEAVE, BUT IT'S GOING TO COST YOU
13. FALLING IN LOVE AGAIN
14. WHEN DID YOU STOP LOVING ME, WHEN DID I STOP LOVING YOU (Reprise)
15. bonus: AIN'T IT FUNNY (HOW THINGS TURN AROUND) alternate mix by Bootsy Collins


Disc 2
1. HERE, MY DEAR alternate mix by Mocean Worker
2. I MET A LITTLE GIRL alternate version mixed by Easy Mo Bee
3. WHEN DID YOU STOP LOVING ME, WHEN DID I STOP LOVING YOU alt version mixed by Leon Ware & Gerry Brown
4. ANGER alternate extended mix by Marcus Miller
5. IS THAT ENOUGH? (Instrumental) alternate version mixed by Montez Payton
6. EVERYBODY NEEDS LOVE alternate version mixed by Prince Paul
7. TIME TO GET IT TOGETHER alternate extended mix by DJ Smash
8. SPARROW alternate version mixed by The Randy Watson Experience (Ahmir "?uestlove" Thompson & James Poyser)
9. ANNA'S SONG (Instrumental) alternate version mixed by John Rhone
10. A FUNKY SPACE REINCARNATION mix by John Morales + Paul Simpson
11. YOU CAN LEAVE, BUT IT'S GOING TO COST YOU alternate extended mix by John Rhone
12. FALLING IN LOVE AGAIN alternate version mixed by Salaam Remi

■まずDisc 1の14+1曲。オリジナル音源は、なぜか2枚組LPを2セット持っていて。仕方ないので片方を聴く用、もう片方を保存用にしている。どうでもいいが。コーラス・グループ時代に戻ったような´△呂泙▲ぅ鵐肇蹈瀬ションという感じ。「WHEN DID YOU STOP LOVING ME〜」でマーヴィン節炸裂。コード進行、ハーモニーに涙。裏にアクセントがあるのもいい。ダリル・ホール(DARYL HALL)がカヴァーした。「ANGER」は割とハードなファンク。マーヴィンが本調子でないのが気になるが曲はクールだ。「TIME TO GET IT TOGETHER」ちょっとスライ・ストーン(SLY STONE)に近いようなファンク。出だしはスティーヴィーの「ISN'T SHE LOVELY」に似たコード進行。「SPARROW」暗い…。だが大好きだ。スウィング感のある気持ちのいいビートに丸いエレピ。不安をあおるようなコード。暗い。だが大好きだ。「ANNA'S SONG」“アンナの歌”って言われても困惑するが、なかなか切なく、しかし外国語でよかったかな、と。「A FUNKY SPACE REINCARNATION」 笑。DJが好きそうな曲。マーヴィンの「GOT TO GIVE IT UP」にP-FUNK魂を入れるとこうなる感じ。2枚組の中でいちばん好きな曲「FALLING IN LOVE AGAIN」。パーカッションの刻みが気持ちいい、美しい曲。これもマーヴィン節炸裂。ひとりハモりもかっこいい。ほぼ全体、希望にあふれる雰囲気なのに何故真っ暗な着地かね。かっこいい。

■でDisc 2。かけらも期待せずに聴いたのだが、素晴らしくてまいった。これはよくない、というのはなかった。リオン・ウェアの関わったという、リオン・ウェアは具体的に何をしたのか気になるなあ。い任魯沺璽ス・ミラーが「ANGER」を。これはよかった。オリジナルよりグッとタイト。腰にくる。─SPARROW」も文句なし。マーヴィンじゃない声が歌うのには面くらったが聴いてたらよくなってきた。クエストラヴさすがだ。リズム重心が下に。「FALLING IN LOVE AGAIN」、これがもっとも強烈な印象。泣いた。6分半の曲なのに1分半でドラムがいなくなる。下はシンセ・ベースみたいなのだけで支えて、エレピでグルーヴをつくる。なんてことを…。なんだか気が遠くなるようなミックスだ。サラーム・レミ。ラガな感じで来るのかと思ったら。これはやばいでしょう。

■というわけでご精読ありがとうございました。そろそろ寝ます。もう一度SALAAM REMI MIX聴くけどね。


ANGER(original ver.)


A FUNKY SPACE REINCARNATION(original ver.)











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sika_50_50 at 01:32|PermalinkComments(0)TrackBack(0)このエントリーをはてなブックマークに追加