喝采

2008年03月24日

ちあきなおみ 喝采、蘇る。

■アサヒ芸能はチェックしてなかったなあ。それにしても、よくぞ単行本化してくれたものだ。でなければアサ芸の連載号を集めなければならないところだった。そんなのどう探せばいいんだかわからないって。週刊誌の、しかもアサ芸の古本(?)なんてブック・オフでもそれ以外の古書店でも見たことないし。

■石田伸也著、「ちあきなおみ 喝采、蘇る。」。最愛の夫を失ってから15年。以来沈黙し続けるちあきなおみの軌跡と人物像を、関係者の話や知られざるエピソードをまじえて浮き彫りにしたルポだ。ここまで幅広く多くの人たちから復帰を切望される歌い手など、日本の歌謡界では他にいないんじゃないだろうか。僕は是が非でも復帰をとは思っていなかった。それは復帰されたなら嬉しいに決まっているが、気のすすまないものを無理にというのもどうかと思っていたので。けれどもこの本で多くの人々が活動再開を願っているのを読んだら切なくなってしまった。何かちあきなおみの心の鍵を開けるきっかけが訪れればいいのに。まったく、まさか自分が美川憲一の証言に胸を熱くするとは思わなんだ…。


★以下ちょっとネタばれありなので、買って読むからいい! という方はスルーして下さい。



■ちあきなおみ本人に関することから少しずれたところで印象に残った話がいくつかあった。まず「喝采」のベースには「蘇州夜曲」と「アメイジング・グレイス」があったという話。「蘇州夜曲」! そうなのか。思いもしなかったが、そう知ると何だか感動的だ。いい歌のルーツにいい歌。そうなのかー。それから怪作「夜へ急ぐ人」、のアルバム・ヴァージョンについて、作者である友川かずきが“不満だった”と述べていること。これも、そうなのか!であった。あれは何なのかとずっと疑問だったのだ。妙にメロウになっていて、曲を壊してる気がしてならなかった。ゴダイゴ、がんばったのかもしれないが。もひとつ、中村八大が「黄昏のビギン」のことを自身の代表作と言い続けていた、という話。やはり。そうでしょう(涙) しかもちあきなおみヴァージョンのアレンジを担当した服部隆之は中村八大から、“このアレンジが一番好きだ”と言われていたとのこと。そうでしょうとも(涙)


YOU TUBE --- ちあきなおみ/喝采




YOU TUBE --- 李香蘭/蘇州夜曲




amazon→石田伸也/ちあきなおみ 喝采、蘇る。








※著者の石田様ならびに徳間書店様、ネタばれな件問題あればご面倒ですがコメント欄へお知らせ下さい。



 




sika_50_50 at 23:49|PermalinkComments(2)TrackBack(1)このエントリーをはてなブックマークに追加