MuteBeat
2008年04月03日
MUTE BEAT ONE NIGHT LIVE
■夜中に一度、長編の悪夢で目を覚ました。とてもここにその内容を書く気にはなれない。それと関係あるのかどうか、朝から体調は最悪。そのうえワケのわからないユーウツに襲われ、自分で自分が心配になった。それに今日(昨日ね)はイベント日じゃないか、この調子ではまた“〜に行けなかった”などとブログに書くことになってしまう。なんとかしなければ。といってもどうすれば? などと冷静に悩んでもいないけれど、そんなこんなでユーウツも深めつつ仕事へ。仕事をしているうちにどっちもよくなるだろう、と無理にポジティヴな発想を展開。がしかし仕事はいつになくヒマ…。ちっとも好転してくれない。する要素がない。午後になっても状況変わらずだったので諦め気味に。最悪このままなら、リキッド・ルーム前にきっといらっしゃるであろう“チケット買います!”な方に譲渡するしかないかも、と思いはじめていた。定価で。でもね。夜、仕事がはねてまだ不調なまま迷ったまま山手線で恵比寿へ向かい始めたら腹が立ってきた。“行ったら観るしかないだろう”って。でまあ結局入っちゃいましたリキッドに。
■ところで僕はミュート・ビートをよく知らない。あまり聴いたことがなかった。レゲエ〜ダブが好きなのに何故かと言われてもよくわからない。ただ、そういう縁だったのだと考える。ただもちろんミュート・ビートがどういう評価をされているバンドなのかは知らないわけではなかった。だからこそ今回の20数年ぶりの集結だという貴重なライヴを観たい聴きたいと思ったわけで。そういうタイミングだったんでしょう。妙にスピリチュアルな表現かもしれないけども。チケットは入手困難即完売になることは予想していたものの、幸運にもとれてしまった。仕事のためこの争奪戦に参加できなかった僕は友人に頼んでいたんだけれども。観られなかった長年のファン、熱いファンの方々にはなんだか悪いようだが、そういうことで今回は行かせてもらいました。
■リキッド・ルームに入るとDJ KRUSHが演ってるところだった。DJ KRUSHも初めて観たのだが、ものすごいね。何をしてるのか見当もつかないけど手さばきが。音なんか最近のマッシヴ・アタック(MASSVE ATTACK)よりずっと面白かった。比較が変かな。ホレス・アンディ(HORACE ANDY)の「SKY LARKING」使ったとこ、しびれました。
■このライヴ、OVERHEAT25周年&フリーマガジン「Riddim」300号記念で急に奇跡的な感じで実現してしまったものらしく、DJ KRUSHのからそのあとのミュート・ビートへのステージセット代えの間に石井"EC"志津男さんと「Riddim」編集してる方のMC。このMCにもエフェクトが使用された(笑)
■ミュート・ビート。なにぶんよく知らないので知っているだけ曲名書こうと思いますが間違ってたらごめんなさいね。1曲目は「AFTER THE RAIN」。なんていい曲。音数少なく美しい。で最後が「WHAT A WONDERFUL WORLD」だったかな。すでに記憶が怪しいけれども。あと「ロシアより愛をこめて」でしょ、「TAKE 5」。なんといっても圧巻だったのは「STILL ECHO」かな。刺さった。あとなんだったろう、も少しわかるのあったんだが…。だれかセットリスト教えて下さい。それでまあ2時間を超すライヴになって何曲だったのかかなり演ってくれたんだけど、曲以外で僕がやられたのはこだまさんの語りだった。何ですかあれは? いつもなんでしょうか。何度も振り出しに戻り、反復ギャグのかたちをとりつつ異常にノスタルジーをかもし出す独特な過去語り。曲と曲との間でそれをやられて、ダブと渾然一体となり渦を巻くノスタルジーとセンチメンタリズムに僕までが過去20年ほどわーっと思い出して、思い出させられてしまった。走馬灯のように。“ミュート・ビートにはノスタルジーはありませんっ”とはおっしゃってましたが…。しかしこだまさんはとても楽しそうであった。語りは僕にはまるで呪術のように思えたが、こだまさん本人はただ楽しく喋っていただけかもしれない。楽しそうといえばメンバーの皆さんもとても楽しそうだった。とくにこだまさんがゴータさん、朝本さんの活躍をネタにほぼ一方的に語りぼやいた場面には笑わされた。
■ミュート・ビートを観て心身ともに回復!となったわけではなかった。でも少なくとも観ている間、聴いている間はすっかり不調を忘れた。行けてよかった。ミュート・ビートは素晴らしかった。そして家路は遠かった。
Riddim 25th Annivarsary
MUTE BEAT ONE NIGHT LIVE
2008年4月2日(水)
恵比寿・LIQUID ROOM
MUTE BEAT
こだま和文 (Trumpet)
増井朗人 (Trombone)
朝本浩文 (Keyboads)
松永孝義 (Bass)
宮崎“DUB MASTER X”泉 (DUB Mix)
屋敷豪太 (Drums)
★皆さん凄いと思ったけれども松永さんには参りました。ベース、良すぎます。
-- 追記 --
セットリストの情報をお寄せ頂きましたので掲載しますね。
yuu@さん、ちゃわん620さんありがとうございます!
1. After The Rain
2. Metro
3. Landscape
4. Organ's Melody
5. Dub No.5 (Take 5)
6. Butterfly 〜 Mixed Up (Medley) *Sung by GOTA
7. Whiskey Bar
8. Sunny Side Walk
9. From Russia With Love
10. Coffia
-Encore 1-
11. Still Echo
12. Beat Away
-Encore 2-
13. Schoolyard Dub (Jenka)
14. Summertime 〜 Frozen Sun
-Encore 3-
15. What a Wonderful World